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大好きな人に会えなくなるということ

2017年08月01日(火)1:16 AM

私のとても大切な方が他界した。
初めてレッスンに行ったのは今はなきサウージだった。

飾らない白のパンツ、白のジャスシューズ、そして白のTシャツ。このTシャツがまたメンズTシャツのようなもので。

「暗いクラブでも後ろの方に見えるように白のパンツを履いて来ましたが、もし見えない方がいたら、すぐ教えてください」

と言っていた。
なのにしばらく通って仲良くなると、私は本当はすごくオシャレなんだと言う。

一緒に習ってたうちの姉が、「えええ?だってマニキュアとかも指で伸ばしたような塗り方してるじゃん!」というと「えええええ?ひどい!」と言い返してた。

そしてしばらくレッスンを受けて分かるが、彼女は本当にオシャレな人だった。
いつもとてもユニークで素敵な格好をしていた。

私は彼女のスラッシュに惚れた。
それまでスラッシュなんてサルサのシャインステップの中では雑魚キャラだと思っていたけど、彼女のスラッシュを見たとき、こんな格好いい物なのか?と思った。
絶妙なタイミングで手を叩いたりして。

彼女に指導してもらい初めてから全てがそうだった。
オープンブレイクや、サイドブレイク、シングルターンが、ものすごく楽しいものであることを知ったし、格好良いものであることを教えてもらった。

彼女のフィルターを通してサルサを見たから私は今もなおサルサに従事するほどサルサにのめり込んだんだと思う。

レッスンは未だ私はボレロで始める。
そして彼女がそうしたように振り付けはカフェで作る。

強情で意地っ張りで、ものすごく正直な人だった。
そんなプロフェッショナルで自信に溢れた強さの裏には、驚くほど可憐で繊細なとこがあって、えええええ?と思うところで、頬を染めて話してるかと思うと、そのすぐ後に海千山千みたいな顔で辛辣なことをバッサリといい捨てる事もあった。

私は亮子ちゃんにはレッスンに来て欲しくなかったんだよね、はじめ。
なんか凄いいうこと聞かなそうだったから。
でも、教えたら結構素直でさ、驚いだんだよ〜。。。

彼女は情熱的な人だった。
とてもポジティブな人だった。
数年前に行った彼女の主催する発表会であった初心者レッスンではベーシックだけで相変わらず40分くらい教えていた。
私が入門した99年から何も変わらず。

彼女の短すぎる一生の中で、私は生徒から、友達になり、最後は1人のプロフェッショナルとなり、彼女とダンスを教えること、踊ることについて話をすることができ、その人生の20年をシェアすることができた。

悲しさはきっとずっと続くし、彼女の不在は骨身にしみる。

でも、今日のレッスンの帰りに彼女のふくよかで真っ白な肌や、ふっくらしたほっぺとそこに浮かぶエクボを思い出した。
日常の本当に小さいことを、ものすごく細かく描写して何が面白かったかを語る彼女の声もしっかり聞こえた。
それが私にとっての彼女だから、ずっとそれを覚えていようと思う。

ただ会いたい。



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